冊子2つめ作りました。

今年の初めに今の江古田の小さいスペースに引っ越したことから、これからの空間の使い方について考えていました。
今までは思い立った時に場所を使っていただき展示やライブを開催してきましたが、この狭さ、壁の少なさでは作家やミュージシャンの方にお願いすることも難しい。
そこで考えまして、今後はインターネットや冊子等、内的な空間で今までの思い付きを展開していくことにしました。
おみせは「箱を売る」ということに集約されているように、ただの容れ物とか機能を強調した場所であることをコンセプトにしています。
また店名をふわっとさせたようになんとなく匿名性が感じられることも大事にしています。
興味の移り変わりが激しい性質でもあるので、テーマがぶれることが予見されますが、冊子においても「外側」っぽさが感じられる物を作っていけたらと思っています。

そして今回作ってみた冊子は一筆書きの習作です。
自分は音楽をやったり、音楽について考えたりしているのですが、その思考の始点は基本「始まりと終わりを定義することを音楽とする」という(当たり前な)ところに置いています。
始まって終わる不可逆的なものに目を向けていて、興味を持ったのが一筆書きでした。
訓練的に繰り返すとかけるようになること、失敗した不完全な形も意図的でない良さがあって面白いなと思いました。
9個の形に挑戦してうまくいったり描けなかったりしています。
不安定な線の軌道をなぞって遊んでもらえたらと思います。

One Stroke (omise.paper vol.2)
¥1,100+tax
A5変形
58P

当面は店頭販売ですが、ネットショップも作りたいと思っています。